蜂の解剖もやっちゃうよ

こんにちは、獣医が作るドール服 ケモミミ本舗 たぬぬです。

今回は蜂の解剖についてです。
蜂なんて解剖するの?と思われるでしょうが、します。

さらに、そもそもなんで蜂??というと、蜂も家畜だから、なんです。

ちょっとビックリですよね。
実は蜂は養蜂家さんが飼育してハチミツを採ったりするので、家畜、というくくりに入っているんです。

検査をするのは自治体の家畜保健衛生所の獣医さんです。
昆虫のため、ちょっと特殊な家畜になりますが、蜂がかかる病気もいろいろあり、伝染病にかかっている蜂群があると周辺の蜂にもうつっていってしまうのでしっかり検査されます。

ここからちょっとややこしくなりますが、今一般的に飼育されている蜂は「セイヨウミツバチ」で、気性も比較的穏やかで市販の飼育箱でも巣を作ってくれる蜂です。

そして、少数派ですが、「ニホンミツバチ」も飼育されています。
ただ、このニホンミツバチは気性もやや荒く、巣が気にいらないと勝手に巣を捨ててどこかに行ったりしてしまう玄人向けの蜂です。
(ので、飼育箱も市販品は使ってくれず、ニホンミツバチ用の特殊な飼育箱が必要になります)

解剖が必要になるのは、このニホンミツバチで報告されている「アカリンダニ症」です。

アカリンダニ症はまだ全国的に発生しているわけではないのですが、届出伝染病に指定されている疾病で、気管支にダニが寄生することにより発症する病気です。
(届出伝染病というのは、文字どおり発生が確認されたら国に届け出をする義務のある病気です)


(動衛研のHPから転載)

この病気になると蜜蜂は飛べなくなったり死亡数が増えたりします。

そして、この病気の検査のためにするのが蜂の解剖、なんです。

昆虫とは言えちょっと生々しいので写真は載せませんが、解剖といっても頭と胴体を切り離して首の部分にある蜂の気管支(すごく細いです)にダニが寄生しているかを確認します。


(養蜂マニュアルⅠから転載)

これは実体顕微鏡で拡大した蜜蜂の気管支です。
その中に見えるダニっぽいのがアカリンダニです。ダニだけでなく、卵が見えることもあります。
肉眼ではただ白い気管支が黒く変色しているようにしか見えません。

はい、ということで蜂も解剖するよ!というお話でした。