家畜の病気はワクチンでコントロールできる?

こんにちは、獣医が作るドール服 ケモミミ本舗 たぬぬです。

今日はワクチンの話です。

家畜に使う抗生物質が問題になるのは皆さんご存知だと思います。
(人が使う薬とかぶっていたりすると人に効かなくなるからです)

肉でも乳でも出荷する前は抗生物質は使えないことになっていますが(当然そうなんです)、家畜の身体に負担がかかる時期でもあり、病気へのリスクはあります。

ではどうしたらいいのでしょうか。

よく使われる手段がワクチンです。

家畜に「よく発症する病気」でワクチンで防ぐことができるものがある場合はワクチンを投与してその病気の発生を防ぎます。
(今は牛の乳房炎のワクチンなんてのもあるんですよ。使う使わないはそれぞれですけど)

でも、本当にワクチンで病気は防げるのでしょうか?

家畜にワクチンを使う場合は、人のように「個」では考えません。
「群」で全て考えます。
(当然例外はあります。そういうのは特殊な立ち位置の家畜ですね)

なので、ワクチンの効果も「群」で見ます。

ただ、群で見て効果があまりないからといってそのワクチンを使わない、とはすぐにはなりません。

ワクチンも1種類だけではないのでいくつかのワクチンを組み合わせて使ったりします。
それぞれの農家に合わせて、1番効果が出るように、その組み合わせやワクチンを打つ時期を決めます。

それを「ワクチンプログラム」等と言います。

最適なワクチンプログラムを組むために定期的にワクチンの抗体を調べて、少しずつ調整を繰り返します。

こういう検査をするのは地方公務員の獣医さんが主ですね。
地方公務員の獣医さんは地味な仕事が多く、知名度も低いですが、大切な仕事をしてるんですよ。

すみません、話が横道にそれました。

安全安心志向でワクチンを使うことを好まれないこともありますが、多数を一定の敷地内で飼育する家畜経営ではムダな薬を使わないためにもワクチンは役立っています。

(だからと言ってワクチンさえ打ってればいいのか、というとそうではないのが難しいところなんですけどね)

なので、コントロールできるのか、というよりもむしろ、コントロールできるように日々努力されている、が正解となります。