行政と家畜農家さんとの関係

みなさんこんにちは。獣医が作るドール服 ケモミミ本舗です。

今日は人対人の話。

 

だいたいの家畜農家さんは行政が嫌いです。
(行政というのはいわゆる「お役所」ですね。)

特に家畜の農家さんと行政の関係が悪くなり始めたのは、平成17年度に
「家畜排せつ物法」という法律ができて行政が農家さんを取り締まり
始めてからです。

「家畜排せつ物法」というのは家畜が出した排せつ物=「糞(フン)」の管理に
ついての法律です。

どんな動物でも必ず排せつします。
家畜の場合、飼育する規模が大きいために排せつされる量も当然多くなります。
それを適切に管理するための指針を含めた法律が家畜排せつ物法です。

(尿もたくさんしますが、その管理や処理はこの法律には含まれていません。)

ではなぜこの法律ができてから農家さんと行政の関係が悪化したのか、というと、
それまで家畜の排せつ物管理についてはずさんな農家も多く、また、行政も
それを強く取り締まることはそれほど多くはありませんでしたが、この法律が
できたことにより(当然移行期間は置かれましたが)、かなりの農家が取り
締まり対象となってしまったからです。

まぁ、取り締まりと言ってもこの法律はむしろ農家さんを守るために作られた
法律でもあるので、守った方が当然周りとの関係もよくなるし農家さん自身の
立場も守られるしでいいことしかないんですが… それはそれ、取り締られて
いい気はしないですから嫌いになる気持ちはわかります。

実際、家畜排せつ物の管理は大変なんですよ…
なんせ毎日毎日家畜の数だけ溜まっていくワケですから。
堆肥を一生懸命作っても赤字にしかなりませんしね。

少し話がずれてしまいました。

こういった経緯もあり、農家さんは行政を敬遠するようになってしまったワケ
ですが、付き合いはしていかなければならないワケです。

若い農家さんは経営の観点からも協力的な方が多いですが、お年寄りの農家さん
で一回行政嫌いになった方はもう本当に何を言っても聞いてくれないようになる
こともあり、行政の末端に位置する窓口になる担当者はもう大変です。

だいたい行政の「上の人」は農家さんに対して強硬な態度を取る人が多く、窓口
になる担当者は農家さんを助けようと努力する人が多い印象です。

行政とのやりとりで痛い目を見ている農家さんもいるので、不信感は根強いです。
行政側ももう少し謙虚に対応できるといいと思うんですがどうなんでしょうね。

生活の根幹をなす「食」を支える農家さんたちには、収入や労働環境含め、もう
少しいい目を見れるようになるといいなぁと末端の獣医さん(私)は思っているの
でした。

(画像はいらすとやさんから)