獣医師の観点から見たコロナワクチン

コロナワクチン、打つべき? それとも様子見?

皆さんこんにちは。獣医が作るアニマルドール ケモミミ本舗です。

コロナワクチン、とうとう3回接種まできましたね。

去年は2回接種で十分免疫は付与されると言われていましたが、4回接種も必要という声もちらほら出始めています。

さて、ここであらためてワクチンを少し振り返ってみましょう。


ワクチンの抗体価

「ワクチンの効果を見るためには抗体価が必要である」

んですよ。本当は。
我々獣医業界(ペットではなく家畜の分野ですが)ではあたりまえの話なのですが、人ではあまり聞きませんね。

抗体価を見るためにはそれ用の検査をする必要があります。
きちんと調べていないので違うかもしれませんが、人の医療機関でわざわざ抗体価を調べてるのは研究機関くらいじゃないでしょうか。
そもそも人やペットで抗体価を調べる意味もあまりありませんしね。

抗体価が真価を発揮するのは、対象とする「群」全体の抗体価が把握でき、それを次回ワクチンのプログラムに活用できる環境が作れる場合のみであり、我々家畜に携わる獣医師は日常的にこれらを繰り返しながら疾病コントロールをしています。

人はもちろん生活圏の中で生活しており、そういった意味ではまさに、群、ではありますが、当然その生活は誰かに管理されているわけではありません。

ワクチンを打った人たちの「抗体価」は一体どうやって推測しているのでしょう??

ワクチンの複数回接種の効果

今回のワクチン、皆さん2回は打っていると思います。

でも実は2回打ち、というのは「不活化ワクチン」と言われるウイルスの感染力を抑えたワクチンの打ち方なんです。

今回打ったのは?

そう。mRNAワクチンでしたね。

これ、今まで使われたことのない、未知のワクチンなんですよ。

だから本当は2回打ちすらも本当に必要だったのかわかってなかったんじゃないでしょうか。

コロナの感染阻止状況を見ながら接種回数を決めているのはもう見え見えですね。

※ただ、打った時に抗体価がかなり上昇するのは「事実」です。問題なのはその時期が短かすぎるというところですね。

獣医師の観点から見たコロナワクチン

さて、ここまで読んできて、皆さん思いませんでしたか?

ああ、こいつはただの「反ワクチン」だな、と。

基本的に私はワクチン信者ではありませんが、その効用も獣医師としてよく分かっています。

家畜が病気をせずにいられるのはワクチンのおかげであるのは事実なので。

そもそも「ワクチン推進派」とか「反ワクチン」とかいう言葉ができること自体おかしいんです。

ワクチンには「効果のあるワクチン」か「効果のないワクチン」しかないんですから。

ワクチンの副反応…これってあたりまえ?

ワクチンを打って、1回目、2回目、そして3回目、副反応がなかった方も、おそろしく長引いている方もいると思います。

そもそもワクチンの副反応ってあるのがあたりまえ、なんでしょうか?

しかも会社を休まなければならないほどの。

家畜に使用するワクチンでも反応の強いものがありますが、高熱が何日も出る、とか、何日も寝込む、なんてなかなかありません。

副反応はそれだけ身体の免疫が反応している証拠でもあるのでいいことだとも言えますが、社会活動に支障を及ぼすレベルになると話が違ってきます。

まとめ

社会的な影響とワクチンそのもののリスクを見比べて、1回目2回目はやむなしの判断をしましたが、3回目以降はかなり厳しい状況だと思います。

コロナウイルスがそもそも変異しやすいウイルスであることも考えなければなりません。

mRNAワクチンが重症化を防ぐ、ということの検証も、はっきりと分からない部分があり、私の中ではまだ検討事項として残っています。

ただ大きな希望としては、今次のコロナワクチンは過去最大の膨大な臨床データがある=知見も非常に多いことです。
これにより今までのワクチンよりも早くさまざまな知見が上がってきています。
それらをリアルタイムで見ることができるのは現代ならではですね。

まだまだコロナワクチンの話としては書き足りませんが、今日はここで終わりたいと思います。

最後に、コロナウイルスの感染、あるいはワクチンの後遺症により苦しんでいる方々にエールを送りつつ、終わりたいと思います。

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